光の矢になった七つ星が、新たに対艦ミサイルを放つ。
ミサイルは光速で、炸裂中の波動エネルギーの光の中に重ねて命中していく。
閃光が走る。
グラディス「・・・!?」
あっけなく、ゴルバが頭を砕かれた。
ゴルバの上半分が飛び散り、ミサイルが長く尾を引いて飛び去っていく。
あっという間に数百万キロを駆け去った七つ星は、急速ターンして同様の第二撃を仕掛ける。
ジェラルド「ゴルバの装甲をこうも簡単に?ありえません」
グラディス「・・・」
グラディスの顔に、ここで初めて焦りの色が浮かんだ。
「装甲の分子構造が波動エネルギーの位相中和で揺れ動いている時に、
衝撃を加えて破壊させたのだ。
光速に近づくほど、物体は重量を増す。あれでは天体が激突したのと同じ衝撃よ」
再び7体のゴルバに命中の爆発が起こり、直後にそれがあやまたず打ち抜かれ砕ける。
「しかも光速で正確に加重攻撃を命中させる。
見事に統制された攻撃だ。人間業とは…」
さらに報告が続く。
「こちらの空間ゲート召喚システム、凍結されています!」
「ばかな・・今度はこちらが。何が起きているんだ」