アルの前に現れたのは、彼の祖父。
前回もそうだった、そうやって彼に時に忠告を、時に寄り添うように励ましに来た。
今回は父親もいる…
「まるで、ランベアシティのゲームの時のようだ…」
『あの時も、彼らは来ていたのですよ』
「!」
『命を終え形を無くした者たちは、いつもあなた方と共にあります』
二人の後ろに、オレンジの球体がある。そこから声が…
『私はテレサ』
「ヤマトにコスモウエーブを送ったご本人様、ってわけか」
「?!」
何故かアルの隣にバーガーがいる。
「どうなってんだ」
『申し訳ありません、普段ならこのような無理な手段で通信は行わないのですが。
関わりある皆様の意識を、この空間に集めさせていただきました。
あと、皆様の体内時計を1万倍に加速させていただいております』
敵の戦闘機の動きが止まって見えるのはそのせいらしい。
「確かに。コスモウエーブを普通に放つだけで良かったのでは」
ヒュッケルも呼ばれていた。
『いえ。私の予想してなかった事態が起きたのです』
「あんた、時の始まりから終わりまですべて見通せるんだっけか。
あんたが予想できないとはどういうこった」
時間の流れが変わっている?
とんでもないスケールの話だ。しかしそれを制御してきたテレサが予測できないものとは
何が起きているのだろう。
『ええ。そうしてより良き未来の時間線に至るよう、人類の運命にきっかけを与えてきました。
直接私が係ろうとするとこちらの世界を破綻させてしまいますから、宗教や奇跡などを使って
導いてきたのです。しかし…』
「しかし?」
『あなた方は将来、ガミラスを救う運命にあります。
しかし未来におけるあなた方の存在が揺らぎ始めているのです。消滅しかけています。
ある時間点を境に。』
「ある時間点って…」
『今から数分後…』
「…」
「…それって。」
「…皆死んじまうってことかよ」
「あの化け物のせいだ!」
一同ざわめいた。
「何故運命が変わるのです?なぜそれがあなたから見えなかったのですか」
『・・・』
『これは推論ですが』
テレサ、一瞬だけ目を伏せて、再び語りだす。
『この世界線この宇宙の中の事象であれば、並行世界を含め、私は把握することが出来ます。
それが今まで無理だったという事は…』
『これが、この宇宙の外からの干渉であるという事になります
宇宙の壁に虫食い穴を開け、時空連続体に外から変更を加えてきたと』
「!」
「じゃああの化け物は、宇宙の外から侵入してきたものなのか?」
異様な力を誇るゴルドルバ。あれの星を食う力はそのオーバーテクノロジーの片鱗なのか。
皆はテレサの次の言葉を息をのんで待った。
『少なくとも、あの動力源の技術はこの宇宙には存在しません…
それにゲートの技術を融合させたのは、あの黒色の機体を駆る者たちです』
「…何のために宇宙外から干渉を?」
『わかりませんが、何者かの意思を感じます。この宇宙の歴史を改変を目論む者の。』
何者かの意思。それは、テレサと対等以上の力を持つ者に違いない・・・
アルたちは戦慄した。
『それは、何としても阻止しなければなりません。私も、力をお貸しします。』
数より質で勝利していたがある日グロアチア帝国総統は
別次元探索班を結成させ次元ホールを使い別次元へ飛び
最初は大量のカラクルム級の残骸がある場所に探索班は、到着し近くの惑星へ降下。
カラクルム級を解体し辺境の地第一拠点ならびにグロアチア帝国最初の別次元領土となり、まだガトランティスや地球にはバレていなかったがガミラスと出会い裏で交渉や資源の取引を行っていきさらにはガミラス側が、
技術提供等を行い沢山の艦が完成しガトランティスの船を改造したり、独自でガミラス艦を改造したりと
発想力に関してはあるが今のところガミラス以外には
存在は知られていない。バレるのは時間の問題だ。